医療レーザー脱毛の施術を行える職業は?



 湘南美容外科クリニックで行っている医療レーザー脱毛というのは実は医療行為であることをご存知でしょうか?そのため施術を行うことができる人というのは限られていて、その資格がない人が施術を行うと医師法に違反することとなってしまいます。
実際に2015年5月10日には名古屋のクリニックでこの事例で逮捕者が出てしまうという事件がありました。
湘南美容外科クリニックはテレビCMも流すような超大手の美容外科クリニックですので、このような部分での違法性の心配は一切いりませんが、この事件、脱毛に興味がある人なら興味があるのではないでしょうか?
なぜ今回このような逮捕者が出てしまったのかを詳細に分析していきたいと思います。専門的な知識が必要でしたので看護師の方にもお手伝いいただいてきました。

医療レーザー脱毛の施術を行える職業は?

1.クリニックなのになぜ資格がないのか

2.看護師と准看護師はどのような違いがあるものなのか

3.医療レーザー脱毛の施術をすることができるのは誰なのでしょうか?

1.クリニックなのになぜ資格がないのか

 医療レーザー脱毛というのは医療行為ですので、医師または看護師意外が施術を行うことはできません。
そのため、カウンセリングスタッフが脱毛の施術を行うという場合にもそのスタッフが医師または看護師の資格を持っていないと施術を行うことが出来ないのです。
今回のケースの場合ややこしいのは施術を行った方というのが准看護師であったという点にあります。准看護師は看護師なので脱毛をしてもよいのではないかと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もっと言ってしまえば脱毛をしている途中の方はご自分の脱毛の施術を行っているのが看護師の方である為これも違法ではないかと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 ですが、そこは今回の報道に正確性が書けている部分であるといえます。実は一口に看護師といっても看護師と准看護師に分けることができます。脱毛の施術ができるのは看護師だけであって、准看護師は脱毛の施術が出来ないのです。
今回の事件の焦点はこの部分にあるといえるのです。

 なぜならば看護師は医療行為を行うことができる資格ですが、准看護師というのはあくまでも医師や看護師のサポート役であるために医療行為を行うことのできない資格なのです。
今回の事件では逮捕されてしまったのは准看護師の方と准看護師の方に脱毛の施術や麻酔の指示を行った医師なのです。

2.看護師と准看護師はどのような違いがあるものなのか

 まず、看護師は国家資格であるというところが最も大きなポイントです。それに対して准看護師は国家資格ではないのです。
資格の認可をしているところも違います。国家資格である看護師に関しては厚生労働省の認可ですが、准看護師というのは実は都道府県が認可することができるものなのです。
国から認可されていない准看護師の資格では医療行為はできないのです。

 看護師と看護助手は資格を取得する上での必要条件も変わってきます。まず、看護師になるためには高校卒業の資格を得ている上、97単位(3000時間)以上の講義・実習等を経験していなければならないのです。
それに対して看護助手というのは中学校卒業の資格があれば取得可能で、1890時間の講義・実習等を受けることで取得することができるのです。
そのため看護助手をしながら正看護師を目指すため看護学校に通っているという方も少なくありません。つまり看護師のサポート役であり、看護師見習いでもあるといえる職業なのです。

3.医療レーザー脱毛の施術をすることができるのは誰なのでしょうか?

 医療レーザー脱毛の施術を行うことができるのは医師または国家資格を有する看護師です。
ここで気になるのが一般のエステサロンや脱毛サロンで施術を行っている方です。脱毛サロンやエステサロンのスタッフというのは看護師の資格を持っているのかというとそうではありません。
サロンで行っているのは医療レーザー脱毛ではなくフラッシュ脱毛です。フラッシュ脱毛というのは医療レーザー脱毛に比べて照射できる光の出力が小さいため医療行為ではないのです。
そのため特別な資格がなくても施術ができるのです。