刺青やタトゥーがあるとなぜ脱毛出来ないの?



 湘南美容外科クリニックで使用している医療レーザー脱毛機は日本国内で最も使われているという脱毛機です。なぜそこまで使われているのかというとそれは安全性が高いためです。
湘南美容外科クリニックで使用しているのは「ジェントルレーズ」という脱毛機です。この脱毛機は日本人のお肌に最もよくあるという光である「ロングパルスアレキサンドレーザー」を照射できる脱毛機なのです。
ですが、その安全性は脱毛に向かないところに照射しないという基本的な部分をしっかり守るという湘南美容外科クリニックの姿勢があってこそ守られています。
安全に脱毛出来ない部分という意味では「刺青やタトゥー」の上には脱毛機を照射しないということも挙げられるのではないかと思います。
最近では刺青やタトゥーも以前より気軽に入れられるようになっているため、ファッションの一部として取り入れている方もいらっしゃると思います。

 ですが、脱毛が出来ないというのは避けることができません。なぜ刺青やタトゥーの周りは脱毛が出来ないのでしょうか?
そんな疑問を元看護師の方にぶつけてみました。

刺青やタトゥーがあるとなぜ脱毛出来ないの?

1.刺青やタトゥーのあるところを脱毛したらどのようなことが起きるのでしょうか?

2.脱毛の光を当てると入れ墨やタトゥーが薄くなる?

1.刺青やタトゥーのあるところを脱毛したらどのようなことが起きるのでしょうか?

 まず、最もリスクが上がってしまうのは「やけど」であるといえます。これは脱毛の禁止事項のほとんどに言えることですが、トラブルはやけどに起因するものが多いのです。
入れ墨やタトゥーの周りの脱毛に関してもこの話はぴったりとあてはまってしまいます。

 これはなぜなのかというとそれは医療レーザー脱毛が熱処理の施術であるためです。医療レーザー脱毛の施術を見たことがある方は少し疑問に思うかもしれません。
確かに脱毛の施術は光を当てるだけです。ですが、その光が実は熱を発生させているのです。

 その仕組みを少し詳しくお話しします。
まず、医療レーザー脱毛で当てる光は紫外線などではありませんが、無色の透明な光です。
その光を黒い色が強い毛が吸収して熱を発生します。

 光というのは黒い色のところに吸収されますが、それはなぜなのでしょうか?
それは光が波であるためです。
人間が見ている色というのは波長によってその色が変わってくるのです。それは目に見える色も光の色も同じです。
そのため、たとえば赤外線を赤い紙に照射すると実は光は紙に吸収されずすべて反射されるのです。
つまり同じ色同志というのは反射するのです。

 ここで問題になるのが黒い色です。絵具をすべて混ぜるとどんな色になるでしょう?これは黒になります。
ですが、様々な色の光を1か所に充てるとどうなるでしょうか?これは透明な光になるのです。
光の三原色と色の三原色のお話ですね。

 ここでわかるのは光というのは黒を作り出せないということです。
つまり、同じ色では反射されるという性質が黒には全くないということです。逆に言えばすべての色の光を吸収するのが黒なのです。

黒い色は光の波を吸収します。その波は振動の力になり、最終的には熱に変換されるのです。

 また、ここまでの話でも分かるとおり、よく言われているメラニンだけに吸収されるというのは実はほぼ不可能であるのです。
そのため刺青やタトゥーの色の周りでも熱が発生してしまうのです。

2.脱毛の光を当てると入れ墨やタトゥーが薄くなる?

 これは2つの可能性が考えられます。
一つは成分の問題です。実は入れ墨やタトゥーというのは使用するインクや墨に制限がありません。そのため刺青やタトゥーを掘った方しかわからないのです。
そのため様々な色を作るために色々な原料を使用しています。その成分の中には熱で変質したりするものがないとは言えません。
また、もう一つの可能性は脱毛してやけどをした時に出来てしまうかさぶたが色素も一緒に体外に排出してしまうという可能性です。
脱毛の施術はあくまでも脱毛の施術です。刺青やタトゥーを薄くするためのものではないので、そのような目的で施術は行えません。